鬼むかし 昔むがぁし、八人娘もった爺さまやったど。とでも日照り続きで、爺さまの山田はとでも水かかんねぇで、ほとほと困って …
屁ったれ嫁 昔、あるどごろに、とでも屁ったれの娘がいでやったど。そんで、誰も嫁にもらい手がねぐていたが、まぁ縁があって優 …
笠地蔵 むかしむかし、あるところに爺さんと婆さんが笠を作って毎日暮らしておったそうだ。 あるとき、 「婆さんや、笠もだい …
古寺のネズミ退治 あったど。山ん中、十戸ばぁりの村の寺さ、貧乏してだ和尚様ど猫いだど。その寺には古いネズミ、まぁ百年もた …
兄弟二人と山姥 昔は、よぐ猟師っていう、キツネとかタヌキとか、山からとってきて食ったりなんかしていたんだべぇ。食い物いっ …
狗ひん様の伝説 志津倉山には天狗がいるという。村人は天狗のことを「狗ひん様」と呼んだそうだ。山の頂上には赤沼、青沼の二つ …
琵琶法師と大蛇 ざっと昔、あったど。 目の不自由な琵琶法師が、この山越えて行ったじゅうだ。目が不自由だが、山越えしるは、 …
河童と魚売り 昔あったど。 山ん中の川っ淵に、二、三十軒の村があって、魚屋が一軒だけあっただど。ここの旦那は毎日魚背負っ …
姥皮(おっぱの皮) 昔あったど。 あるどごろに、田舎にしてはとでも美人で利口な娘がいだっけど。 「田舎ばっかりにいねぇで …
菖蒲湯の話 むがぁし昔、ある山ん中で親子が暮らしていだど。娘が機織りするようになって、ほうして機織りしているうちに、山が …