高清水地名あれこれ

ニンギョウタテバ
 かつて高清水には魔除け・厄除けの人形を集落の外れに立てる行事があった。その人形を立てる場所であったことから、このような地名となった。

リュウグウジョウ
 かつて高清水の橋があった場所の近くの川中。かなりの水深があるといい、そこに竜宮城の入口であるという。また、西方地区に通じる穴があるともいい、かつて鍋を貰って帰ってきた者がいたという伝承がある。

ツケバ
 麻糸を作る一工程として、かつて麻を水に漬けていた場所。

オボザワ
 かつて子どもが溺れて亡くなったことがあり、溺れた沢と云った意味でつけられたという。

ヘイジロバタ
 かつて平次郎が開拓したといわれる畑

オイノクワレ
 オイヌ(狼)に(人が)喰われたという伝承がある。現在は杉林。

カケジバタケ
 かつて細く長い畑があり、それが掛け軸のようだったことから、このように呼ばれるようになった。

夫婦ナデ
 片方の山が雪崩(ナデ)をおこすと、もう片方も必ず落ちてくることから、いつしかこのように呼ばれるようになった。

<「暮らしと文化を話し合う会」における高清水地区の方々への聞き書きによる>