無上霊寶神道 加持


無上霊宝神道 加持_R

「湯殿山 飯豊山」の岩の足下に供養塔がある。このあたりは岩が重なり合って山斜面を形作っており、この供養塔も倒れないよう太い針金で支えられている。

 佐久間某家の守り神。供養塔の正面に「無上霊寶神道」の文字があり、その下に右から「加持」と彫られている。右側面に「文化五戊辰七月日」(1808)、左側面に「信州中稲郡高藤下川手村春日林蔵 道作」とある。この供養塔の建立には早戸村(代表・佐久間和右衛門)も携わっている。

 山伏の春日林蔵が当地を修行中、温泉に逗留し、佐久間和右衛門(当時名主)の共鳴を得て建立したと伝えられている。

<奥会津書房『三島町散歩』より>