ドウミキザワの不動尊(下居平)


OLYMPUS DIGITAL CAMERA
OLYMPUS DIGITAL CAMERA

 ドウミキ沢の上、崖のふちに、ケヤキの大木に守られるように祠があり、中に木彫りの不動尊が奉られている。火焔を背負い、剣を持ち、小さいが表情ははっきりと見てとれる。祠の脇に、不動尊の姿と梵字の刻まれた石がある。

 ドウミキとは、寺の方から流れてくる川と、反対側からくる川とがぶつかりあって沼のようになっているところをそう呼ぶとの説がある。また、昔この辺りにお堂があったから、という村人もいる。

 ある古老は近くの山にきのこ採りに入る時、必ず参って無事を祈り、帰ってからもお礼参りをするという。また、目の神様とも云われている。

<奥会津書房『三島町散歩』より>