三島町のサイノカミ


sainokami

 サイノカミは歳神様をお祀りし、その年の厄払いとして五穀豊穣、無病息災、村中安全を祈願します。
 三島町では1月15日に各地区で実施しており、町全体でサイノカミを保存していることが評価され、国指定の重要無形民俗文化財に登録されました。
 サイノカミは積雪を踏み固めたあと(バンバ踏み)、御神木と呼ばれるサイノカミの芯の部分を山から切り出し、御神木に藁やカヤ、豆殻などの燃え草を巻き付け、柱を立てます。そこへオンペイ、オンべ(幣束)と呼ばれる扇子や生紙などでつくられた縁起物をその年のアキの方(恵方)の方向に取り付け、夕刻に点火。オンペイに火が点くと縁起がよいとか、豊作であるとか、またオンペイの燃えた煤を身体の悪い部分に塗ると良くなるとも云われています。地区ごとにサイノカミの形状や謂われなど、いくつかの差異があります。