若木迎え
正月2日、または家によっては11日に行います。内容は家毎に多少の差異があります。小山地区の某家では、早朝、当主が稲藁を二束ほどしごき、真中より上を二分してそれぞれ編み上げ、これに松の葉と和紙で作った幣束、餅一切れ、さらにタヅクリと昆布をはさみこみます。これをケンダイと呼び、でき上がると腰に鉈を下げて山支度をし、山の神様を祀る山に入り、山の神様の傍の木にケンダイを供えて拝みます。次いでアキの方(恵方)から若木を二、三本鉈で伐って持ち帰り、家の近くの雪の上に挿し手を合わせます。若木は古くは月の数だけ伐ってきたといいます。またこの若木は、春にタテ柴(垣柴)として利用します(きゅうりなどを畑で育てる際につるを巻きつける柴のこと)。