三島の民話 かしゃ猫伝説

かしゃ猫伝説

間方村に伝わる大昔かしゃ猫の伝説

一、二三四メートルの高い山、志津倉に化裟(かしゃ)が住み、雨を百日振らせ、また、百日の日照りを続け、性悪しき病を流行らせ、人の命をとり人の若い骸を食らい、その余命を我がものにして、この地方の人々を困らせていた。

これを聞かれた弘法大師様は、大変地方の人を可哀そうに思い、志津倉山に入りかしゃ猫と戦ったこと半日、有難いお経の前に降参した。

その後かしゃ猫は、今までの悪を止めて、罪の償いとして、天の災いを除き難病をも治す志津倉山の主となった。間方村は大変住み良い里になった。

今でも志津倉山に、猫鳴き岩という名のついている岩がある

掲載協力 長郷千代喜さん(間方)