菖蒲湯の話 むがぁし昔、ある山ん中で親子が暮らしていだど。娘が機織りするようになって、ほうして機織りしているうちに、山が …
ホトトギス昔 昔々あるところで、ひどい飢饉が続いてなぁ。大勢の人が餓死したそうだなぁ。 ある家では、ふた親が死んでしまっ …
地蔵浄土 むかぁし、あったど。あるところに良い爺さまと婆さま、また悪い爺さまと婆さまが互いに暮らしてたど。ある時、良い爺 …
疫病神 むかしむかし、川があってな。そこに渡し場があっただ。 なんでがっちゅうと向こうからこっちさ川渡る人がいたわけよ …
猫と十二支 むかしむかし、あったど。 ある日、神様が動物たちを呼んで宴会を開くことにしたど。 「宴会の日、早く来たものの …
大黒様の話 十二月の九日に大黒様が旅に出たって。そして、大黒様は神様みたいな人だから、あっちこっちで御馳走をいただくから …
山寺の怪 昔、あったどなぁ。 ある時、一人の旅の坊さまがこの村さ来らったど。村前ずっと歩いていったら、おふれが出てだど。 …
白スズメ むかしむかし、あったど。 田畑も山もあり、牛もいっぺぇ飼って何不足なく暮らしてた百姓があったど。しかし、そのう …
かしゃ猫 昔、入間方の奥に山小屋があって、爺さまと婆さまと猫が仲良く暮らしていたど。その猫があんまりめげぇので、名前をタ …
盆花とり むかし、和尚様が「小僧、小僧、盆花でも取ってこう」ちゅったど。「はーい」どって山奥さ入ったど。そうこうしてるう …