兄弟二人と山姥 昔は、よぐ猟師っていう、キツネとかタヌキとか、山からとってきて食ったりなんかしていたんだべぇ。食い物いっ …
狗ひん様の伝説 志津倉山には天狗がいるという。村人は天狗のことを「狗ひん様」と呼んだそうだ。山の頂上には赤沼、青沼の二つ …
琵琶法師と大蛇 ざっと昔、あったど。 目の不自由な琵琶法師が、この山越えて行ったじゅうだ。目が不自由だが、山越えしるは、 …
河童と魚売り 昔あったど。 山ん中の川っ淵に、二、三十軒の村があって、魚屋が一軒だけあっただど。ここの旦那は毎日魚背負っ …
姥皮(おっぱの皮) 昔あったど。 あるどごろに、田舎にしてはとでも美人で利口な娘がいだっけど。 「田舎ばっかりにいねぇで …
菖蒲湯の話 むがぁし昔、ある山ん中で親子が暮らしていだど。娘が機織りするようになって、ほうして機織りしているうちに、山が …
ホトトギス昔 昔々あるところで、ひどい飢饉が続いてなぁ。大勢の人が餓死したそうだなぁ。 ある家では、ふた親が死んでしまっ …
地蔵浄土 むかぁし、あったど。あるところに良い爺さまと婆さま、また悪い爺さまと婆さまが互いに暮らしてたど。ある時、良い爺 …
疫病神 むかしむかし、川があってな。そこに渡し場があっただ。 なんでがっちゅうと向こうからこっちさ川渡る人がいたわけよ …
猫と十二支 むかしむかし、あったど。 ある日、神様が動物たちを呼んで宴会を開くことにしたど。 「宴会の日、早く来たものの …