『第8回全国山菜文化産業祭in奥会津』が開催されました
2013年5月31日、「三島町交流センター山びこ」にて『第8回全国山菜文化産業祭in奥会津』が開催されました。
「みんなで語って探すべ。山菜の魅力 がんばってんぞ福島!」というテーマを掲げた本イベント。
記念講演に料理研究家の堀江ひろ子氏。堀江氏には「山菜と家庭料理」について山菜の魅力、季節性、具体的な調理法など、さまざまなエピソードとともにお話いただきました。山菜をめぐる食文化の伝統を大切にしつつも、若い人も喜んで食べる工夫が大切という先生のお言葉が印象的でした。
次に山菜シンポジウム「山菜の魅力~もっと山菜を家庭に!~」が行われました。コーディネーターに「奥会津こども未来プロジェクト」代表の五十嵐乃里枝氏、パネラーに記念講演に引き続き堀江ひろ子氏、「NPO法人奥会津金山あそびの学校」理事の長谷川盛雄氏、「ペンション美女峠」の経営者、小林政一氏、「会津学研究会会員」の渡部和氏、「コープあいづ」専務理事の吉川毅一氏の総勢6名で行われた本シンポジウム。
それぞれのお立場から山菜の魅力、山菜の採取する山の現状―荒れている山を保全していく必要性―そして、山菜を採り、保存し、食べる技術の継承をどのように行っていくかなど、さまざまな問題が提起され、全国から集まった参加者も興味深げに耳を傾けていました。
夜の交流会では森の校舎カタクリの会が何日もかけて準備した山菜を中心にした郷土料理が振舞われました。まさに「ごっつぉ」です。
翌日の6月1日は菅家藤一氏による「山村の暮らし」をテーマにした記念講演が行われました。中山間地域である三島町でもとくに山深い間方集落の現状をはじめ、山菜やキノコの採取、狩猟、養蚕、炭焼きなどを組み合わせて生活を成り立たせてきた豊かな山の暮らしについて、実体験をまじえつつお話いただきました。