後世に伝えよう!平和の大切さ(町民記者通信)
後世に伝えよう!平和の大切さ
10月12日、午前11時より、西方ふるさとセンターにおいて「ボランティア岩倉会」が行われました。今回は、小松順吉さんを講師としてお呼びして、「戦争体験談」を中心として自由にお話をしていただきました。当日は、西方の地区住民と小学生も含めて50名以上の皆さんが戦争にまつわる体験談の話に釘付けとなりました。話の主な内容として、昭和初期の修学旅行は杉峠を歩いて野沢駅まで行った話、15円の初任給で時計を購入し、さらにはバイオリンを購入した話、海軍通信学校に入校したものの数学や英語が分からず、夜、トイレで勉強した話、711航空隊1式陸攻45機、零戦150機の特攻隊で茨城県神之池で編成され、3,000メートル上空から真っ向に落下する訓練の話、宇佐の航空隊では豊後水道から入ってきたグラマンの攻撃で300名が即死した話、通信学校同期3,000名のうち生き残ったのが240名。戦後、毎年同期会を開催して再会をしていたが、90歳になって13名となってしまった話など枚挙にいとまがありませんでした。最後に、「生き残ったことが不思議なくらいだった」と話されました。戦争がいかに悲惨で筆舌につくし難いものであるかを身にしみて感じたお話でした。
文・写真 町民記者 本名 与四郎さん(西方)