森田家の初田植え(町民記者通信)
森田家の初田植え
福島県重要無形民俗文化財指定の川井地区森田家の初田植えが、1月15日に実施され、多くの観光客が見学に訪れました。この日午前8時、川井地区で唯一初田植えを継承している森田家当主の勝さんが、下居平の自家水田跡地に姿を現わし、観光客にねぎらいの言葉をかけたあと、今年の明きの方に一礼し、持参したモミガラを種まきに模し雪面に播き、その上に稲藁、豆殻、松枝を一括りにした苗をおごそかに植え、さらに一礼してから2本目の苗を植え、無事に12本の苗を植え終えて豊作を祈願、大切な小正月の予祝行事を終了しました。首都圏から見学に来られた、歴史、民俗研究者から、とても厳かで風土性のある行事との絶賛の声をいただきました。森田家ではこのあと団子さしと道具の年取りなども行われ、また地区では例年通り国指定の民俗行事サイの神を、浅雪の小正月でしたが実施しました。
文・写真 町民記者 角田 伊一さん(川井)