三島のサイノカミ・西方地区

　１月１４日の午前９時より西方地区巣郷ではサイノ神の準備が行われました。はじめに、近くの林に向かい、全員で二礼二拍手一礼の後、御神木を切り出しました。その後、各家々から稲藁、萱、豆の木や小竹など持ち寄り、御神木に稲藁を巻き付ける作業が始まりました。
　五十嵐正一さんや小松順太郎さんの助言を受けながら、１０メートル以上もあるサイノ神を作りあげることができました。
　翌１５日の午後５時３０ 分近くになると、地区の住民が細い棒にもちをはさみ、サイノ神の周りに大勢集まり、点火の瞬間を見つめていました。
　今年は例年になく朝から晴天に恵まれ、赤々と燃え上がる炎の勢いが満天に広がる星空を突き刺すように上がりました。地区住民が一同に会し、今年も健康で五穀豊穣を願いながらのサイノ神となりました。

文・写真　本名　与四郎さん（西方）