川井の小正月行事を今年も見学に

　川井地区では今年も各家の繁栄と安寧を祈念して、様々な小正月の伝統行事を実施しました。鳥追い、カラス追い、モグラ除け、成木責め、団子さしなどは各戸でひそやかに行われた模様でしたが、無形民俗文化財の指定を受けている初田植えとサイノカミは地区をあげ盛大に行われました。
　ところで、これらの小正月行事を見学するために、およそ１０年前から欠かさず川井地区を訪れていらっしゃる、千葉市で「雑報友の会」を主宰する鈴木厚正さん一行５人が今年も懐かしい顔を見せ、終日行事に参加され厄払いと無病息災を祈願して帰られました。１５日の早朝から森田家の団子さしや初田植えを見学し、そのまま地区民と行動を共にしてサイノカミ作りに汗をながし、夜は神柱の燃え尽きるまで地区民との交流を楽しまれました。

文・写真　角田　伊一さん（川井）