歩く県道「美女峠道普請」行われる(町民記者通信)

歩く県道「美女峠道普請」行われる

町民間方2

間方・美女峠街道1

 10月5日、壇の上手前の洗掘された箇所の道普請が行われました。只見川沿いの道路や鉄道が整備される前は、美女峠を含む銀山街道が主要道路でした。間方と野尻は、美女峠を通って仕事や生活の交流も盛んでした。県では、この銀山街道を「歩く県道」として整備しているもので、美女峠のボランティア道普請は、今回で6年目になります。会津若松建設事務所長と職員の方々、現場指導の田賀先生、宮下土木事務所長、金山町・昭和村の職員、若松測量㈱、銀山街道を活用して地域を元気にする会及び間方地区からの応援の総勢19名の方々が参加して賑やかに行われました。今回実施した箇所は、軽トラック程度が通行可能であり、快適に歩くことができ、現地にもマッチするよう、丸太を使用した流速を抑える工法で実施されました。実施区間は比較的長く、暑い日で大変な作業でしたが、参加者の皆さんは、田賀先生の指導の下、大粒の汗をかきながら作業に取り組んでいました。完成後は、現地にマッチした芸術的とも言える道となり、美しい景観となりました。20日の「美女峠ウォーク」は、快適なものとなりました。

 間方地区の活性化事業「美女帰の里まがた」では、美女峠に伝わる高姫伝説の紙芝居をつくり上演したり、峠道の散策の案内をする等、歴史と伝説のある美女峠を活かした村おこしに取り組んでいます。
間方側の峠道は、緩やかな勾配で道幅が広いことから、並んでおしゃべりしながら歩けることが魅力です。紅黄葉の楓の中の森林浴に、是非お出で下さい。
江戸時代に巡見使に同行し美女峠を越えた古松軒は、ここの楓は、竜田(奈良)や高雄(京都)よりも素晴らし
いと書いています。

文・写真 菅家 壽一 さん(間方)